くうそうとたからばこ

ゲームとか何か自分に刺さったものを書くところ

アルフレッドという男

これはまだ、支援会話をすべて見ていないが、アルフレッドという男についてどうしても書きたいから書いた記事である。

深読み、妄想めちゃくちゃ多いぜ!!あくまで個人の感想です。

抑えきれなかったのだ、許してくれ。支援会話全部見たら改めて書く。

 

案の定ストーリー終盤までのネタバレを含みます。

ルフレッド王子の魅力……まずは自分の手で体感してくれ!!

 

◆基本情報

フィレネ王国の第一王子で、セリーヌは妹。臣下はブシュロンとエーティエ。

頭についているのは花、ではなく花を模した装飾品です。

拠点では筋肉・筋トレ担当。筋トレは彼の指導で行うぞ!

ルフレッド王子に励まされながら一緒に筋トレできるモード出ませんかね?? \かっこいいよー!!/

 

主人公が初めて出会う「王子」であって、王子一行の代表的なポジションとしてストーリーにはかなり絡みます。

状況判断が早い!頼りになる援軍!!

 

 

CVは木村良平氏。

さわやかな感じがありつつ、ちょっと無理して圧が強めの声質で演じている気がしたんですが、もしかして性格、背景まで読み込んでそういう演技なのだろうか。だとしたらすごすぎるぜ…。

 

◆性格

気さくな性格ながらも思慮深さをのぞかせる。邪竜の一団に襲われ、各地を旅することになった際、邪竜を信仰するイリュシオンに対しても配慮する様子が見られる。

受け入れ難い部分もあるが、それ以上に大切なことを優先して考える。

 

その人の属性であったり、過去であったり、そういったもので他人を評価しない。出会ってからどのように接してきたか、どんな体験をしてきたか、自分自身で見たことや感じたことでのみ他人を評価する。

素性を明かさないユナカに対し、過去を見ず、彼自身が見て感じたことで信頼を置く。

回りくどくなく、まっすぐな想い。そこには確かな意志もある。

 

全体として、かなりおおらかな姿勢を見せ、前向き。あらゆるものを肯定的に捉えていく性格をしている。邪竜復活によって災厄が訪れているという、明らかに悪い状態であっても、そこに良いことを見出そうとしているのだ。

 

平時ではないからこそ、出会いがあった。絶望の中にいつだって光明を見出している。

楽観的な考え方であるというとらえ方もできるし、彼自身もそれを自覚している。そして更にそのことを甘んじて受け入れている。

信念を曲げない強さを持っている。それは仲間の心も動かす。

目の前にあることだけを見て人を評価する。それがいかに難しいか!

どんな生まれか、どんな信条を持っているか、どんなことをしてきたか……本人こそが「過去」に囚われて身動きが取れない中、まっすぐな想いをまっすぐに伝えられる。この存在が心の支えにならないわけがない。

 

仲間たちだけではない。

ストーリー中盤で、主人公は自分の出自を知り、狼狽える。正しき存在だと思っていたのに、実は邪悪な自分自身も邪悪な存在なのだと。

記憶が無く、与えられた”神竜”というアイデンティティーさえも失った。

”神竜”だから彼らはついてきてくれたのだ、ならば邪竜の自分に彼らといる資格は無い……という主人公に対しても、自分の想いを伝える。

”何か"が問題なのではない。”君”が必要なんだ。

「過去」に翻弄される主人公は彼が持つ信念に反する。それを許さない、温かくもあり、厳しい言葉で主人公を激励する。

 

立場や過去を厭わない。拒絶されても意志を貫く。

 

他人にどう思われるとか、過去を含めた属性とか、その人を取り巻くものではなく、その人自体を見て評価する。そしてその評価に絶対的な自信を持ち、恥ずかしげもなく伝えることができる。

ここまでされて心を掴まれない者がいるだろうか。

 

 

◆性格~筋肉

ところが、彼イメージは筋トレ・筋肉が8割を占める人も珍しくはない。

伝承に詳しいアンバーには超ムキムキになれる方法を求めた。

断じて「ムキムキ」ではない。

食事や鍛錬ができない紋章士であっても、あこがれの肉体を持っているのであれば聞かざるを得ない。すべては強靭な肉体の為に。

鍛えているが、満足はしていない。あくなき探求心は筋肉の為に。

臣下であるエーティエとの支援会話は徹頭徹尾筋肉。男女ペアの支援Aにも関わらず筋肉。多くの仲間にまっすぐな想いを伝える彼だが、エーティエに対しては違ったようだ。そして彼女もまた、筋肉だ。

だからといってティーカップに鉛は違うと思うの。

もう一人の臣下であるブシュロン。彼の肉体に憧れ、観察を続ける。一応、筋肉よりも大事なことがあることにも気づくが…。

なお、ブシュロンの肉体はエーティエのあこがれでもある。

念のため、臣下はアルフレッドチョイスというわけではないらしい。

 

 

筋肉、筋トレに精を出し、嫌なことがあったら落ち着くために走り回る。拠点でも筋トレを担当するほどの徹底ぶり。

しかし、アルフレッドは細身だ。鍛えている割に筋肉がつかず、体つきも細いまま。

……というのも、生まれ持った身体としてはあまり筋肉がつきやすい肉体ではない。もっと言えば病弱、発作もちの身体であった。だからこそ筋肉を付け、強靭な肉体を求めている。

生まれ持ったものは容易に変えられないと知っている。だからこそ憧れる。

そう、何より彼の持つ身体こそが変え難い過去であり、足枷なのだ。

一国の王として人に立つには、病弱では務まらない。強靭な肉体を得るため、日々鍛え続けているが、その体質から効果はあまり出ていないかもしれない。

 

 

◆性格~弱さ

そう理解すると、時折アルフレッドが見せる弱い部分も違う見え方をする。

前向きにふるまうといいつつ、ストーリー上ではたびたび弱い部分が見える。

よもやこんなことを言う性格ではないと思っていたのだが…。

正直、人物描写がぶれているように思っていたのだが、彼の中にはいつも見せていない、弱い部分があるのではないか。

生まれ持った身体の弱さも相まって、彼自身が弱い自分に続けていることなのかもしれない。

 

 

セリーヌとの支援会話で、発作が出ているところを見られてしまう。

とっさに強がるが、おそらくこれが彼の本音。鍛えて、求めているものは…。

彼が求めているのは”強靭”な肉体ではなく、”健康”な肉体なのだ。

弱い自分はいなくなっていたと思っていた-。そう、今も身体は弱いまま。

ある程度は肉体も成長し、平時は大きな障害にならないようだが、稀に発作が出てしまう。その時は他人に見られない場所に一人でいるようだ。

 

そんなアルフレッドに対し、みな優しいから弱い自分を見せても良いとセリーヌは言うが、彼はそれを是としなかった。

やさしさで気遣われるのは、”アルフレッド”だからではない。

過去や属性によって人を評価しないという彼の信条は自分に対する評価にも当てはまり、それを受け入れることはできない。

だから皆の前では前向きで、筋トレ王子を演じなくてはならない、そう彼は言い、セリーヌも一部受け入れた。

 

 

自分自身が努力し、変えたいものを変えられていない。

生まれ持ったもので今が左右されることの辛さを自分自身が一番知っている。

 

だからこそ、他人を見るときも過去や属性といった、今更変えようのないものを見ず、正面のその人だけを見るアルフレッドがいるのだ。

 

前向きで筋トレ好きで愉快な王子。

そんな彼はファイアーエムブレムエンゲージの中で、間違いなく”主役”であったと思う。

さあ、2周目で最強のアルフレッドを育て上げよう!

 

明日、そして、未来へ。