パラノマサイトFILE23本所七不思議-感想戦
なんか物語読みたくない?
と思っていたのと、出先で暇な時間があったので買ってみた!!
1日でがががっとクリアしたので、あったかいうちに感想を書いていこう。
プレイしたのはスマホ版です。
◆どんなゲーム?
プレビュー文章にあるように、群像ミステリーです……?
違います。
公式サイトにあるように、正確には「群像ホラーミステリーADV」です。
そんなにADVやったことは無いんですが、間違えてもデメリットが少ない(やり直しが効く)タイプなので、そこまで身構えないで大丈夫。
数人の登場人物の視点から、墨田区に広がった”呪い”の正体を突き止めていくお話です。
で、ホラーです。
公式絵の上に居て、公式Twitterでhttps://twitter.com/PARANORMA_PR/status/1635976826576306176?s=20も出てくる「置いてけ堀」(ちゃん)
https://twitter.com/PARANORMA_PR/status/1635976826576306176?s=20
https://twitter.com/PARANORMA_PR/status/1635976826576306176?s=20
どうも。ディレクターの石山です。#パラノマサイト おかげさまでご好評の声が多く届いております。ありがとうございます!
— パラノマサイト FILE23 本所七不思議【公式】 (@PARANORMA_PR) March 15, 2023
今後は、不定期にですが、ゲームの裏話など公開していきたいと思いますので、フォローよろしくお願いします。
そして置いてけ堀ちゃんは降板です。おつかれさまでした。 pic.twitter.com/Zbknwxyf6s
これはもうオーソドックスなホラーの子です。個人的にはこの子が一番怖い!特に目が!!!
そもそも”呪い”がテーマなので他にもおどろおどろしい異形が出て来たり、全体として暗いイメージがずっと付きまといます。
偶にドキッとさせられる描写はありますし、「何が出てくるのかも…?」という恐怖は結構ある。
ものすごく怖い!ホラー全開だ!!というほどではないです。
個人的にはDead by Daylightが普通に遊べるくらいのホラー耐性があれば大丈夫だと思います。
ただ、まあ、数回ジャンプスケア(画面にバーンって出てくるアレ)はあります。
ほんっとうに苦手なので終始怯えてました。
一応ジャンプスケアのネタバレは↓
序盤だけ!物語全体での回数はめちゃくちゃ少ない!!やりやがったなちくしょう。
↑ここまで
◆システム
基本的には会話の中で選択肢が発生して、その選択によって色々分岐したりしていくオーソドックスな形。たまに呪いとかいう要素はありますが、そんなに多くない。
逆転裁判を遊んだことがあれば、「探偵パート」で物語が進んでいくようなイメージ。
公式でも銘打っている通り、セーブデータを複数残したり、何度もやり直したりすることなく、全てのエンディングが回収できる作りになっているので、安心です。
もっとも、一部分岐点からやり直す時に既読スキップが無いので、ちょっとめんどくさい箇所があります。
(どことは言わないけど、多分やったことあればあのシーンだと分かるはず。1シーンだけ分岐選択肢から分岐結果までが長いところがるので…)
それ以外は分岐要素も非常に快適。
一方で、会話をする、周囲を見る、といった場面ではキャラクターやオブジェクトをタップして進めていくんですが、そこが360度ビューになっているのが特徴的。
ある程度画面(視点)を動かして物を探したりするゲームは珍しくないですが、全方位見渡せるのは珍しい。
冒頭に書いたように、このゲームは”ホラー”なので、この360度ビューがめちゃくちゃ生きてる。
怖いシーンで目を凝らして色々探したり、「後ろを振り向く」というホラー苦手な人にとって一番やりたくないことをゲーム内で強いてきます。
序盤にジャンプスケアでビビらせてから、こういった360度ビューで視界外から攻撃してくるのは本当にすごいと思った。
怖いけどな!
ほぼ満足だったんですがちょっと気になったというか、詰まった部分として、
360度ビューでオブジェクトをチェックしていく場面で、関係するものすべてをチェックしないと先に進めないことがあるんですが、ここでチェックすべきものがわからなくなるというのが何回かありました。
特にスマホでタップしていく(スワイプで探せないことも無いけど)形だったのが拍車をかけてきていました。
わからんて、FAXと黒電話が別なのは、わからんって!!!
あとは、スマホの設定や喫茶店でやっていたりしたのもよろしくなかったのかもしれないが、設定をどうしても画面が適切な明るさにならなくて、暗すぎた。
暗いのは良い、ホラー要素あるし明るいのは違うのもわかる。けど見えないのは辛かった。
「どこかに人が…!?」というシーンで15分くらい迷いました。
そこまで悩む場面じゃないはずなのに引っかかっていると結構辛いというか、投げ出したくなっちゃうので、誰かこういう時の解決策を教えてくれ!!
また、終わってみると、終盤は普通のゲームだったなーという印象。
物語が盛り上がらないというわけでは決して無いのだけど、序盤で見られたような意欲的な演出がガクッと減って、よくある演出ばっかりだった。
物語に注目する場面だからあえて減らした可能性もありますが、なんとなく気になった。
◆物語
ネタバレになってしまうので多くは語りませんが、面白かった!
序盤に明示されるように、プレイヤーは俯瞰的な視点で複数人のキャラクターを介して物語を見ていきます。そしてそれぞれの行動が互いに影響していきます。
少しずつ、断片的に物語の要素が見えてきて、
「もしかしてこういうことか?」
「こいつは裏切るんじゃないか?」
とか色んなことを考えながら進められて楽しかった。
「案内人」が投げかけてくる質問も含めて、色々な場面で「え、なんで?」と考えさせるように作られているので、あんまり意識しなくても疑問をもって、考えながら物語を読み進められるようになっているのはすごい。
いくつもの謎が積み重なっていて、少しずつはがしていく感覚が気持ちよかった。
初見でしか味わえないものだけど、もう一回やりたい。
基本的にずっとホラーやってはいるものの、各キャラクターの話ぶりがコミカルだったので、シリアス一辺倒にならずに遊べました。
何より各キャラクターの個性が強くて、いろんな視点から見ていく楽しさがあったのが良かった。
終盤にはアツいシーンもあって、目頭が熱くなることも。
最後の最後まで頑張って見るエンディングは良いものです。
◆音楽
良くも悪くも、「スクエニだな!」という音楽でした。
良い音楽なのだけど、ちょっとアンマッチだったかなぁ。
当時の日本が舞台だったら、音楽はもうちょっとダサくてもいい。
◆プレイ時間とか
約7時間でクリアしました。
スキップ機能はほとんどない(一応、オートと倍速があるらしいけど使わなかった。スマホ版に倍速あったか…?)
ボイスが無いからがんがん読めた結果、結構早く終わった。
でも、あんまり長編だと色々ちりばめられた要素を忘れてしまうので、このくらいですべてを満喫できるのがちょうどよいなと思います。
ちなみに、”なめどり”のコンプリートはしていないです。
これ、単にコレクションアイテムなのだけど、それぞれの場面でキャラクターが反応してくれるのが良いですね。
◆まとめ
まー!おもしろかった。
ADV自体ほとんどやらなかったのに、やり始めたらのめりこんで1日で終わらせてしまった。
細かい気になる要素はあるけど、物語が魅力的でクリアまでは一気にやってしまう何かがありました。
次回作があればぜひやりたい!
謎解き部分もゲーム内でちゃんと解決できるように資料や人物がしっかりまとめられているのが良い。ADVや謎解きゲームに慣れていなくても回答が見つけられるのが良かった。
このテキスト量は凄いぜ…。
また、キャラクターが本当に魅力的に書かれていました。
コミカルな部分を多くすると、世界観をぶっ壊しかねないけど、今作は凄く良いバランスで描写されていました。
ただ、「ペン」はマジでわかんないから。許せん。